フィカスの葉が黄色くなる原因と対策を完全解説【保存版】

観葉植物として人気の「フィカス（ゴムの木）」ですが、ある日ふと見ると葉が黄色くなるというトラブルに見舞われることがあります。

「水やりはしてるのに…」「日当たりが悪いのかな？」と、原因がわからず悩む方も多いのではないでしょうか。

実は、フィカスの葉が黄色くなるのにはいくつかの代表的な原因があり、それぞれに対策方法が存在します。

誤ったケアを続けるとさらに悪化してしまうこともあるため、正しい知識での見極めと対応が大切です。

この記事では、フィカスの葉が黄色くなる主な原因とその対策法を完全解説。
水やり、日光、肥料、根詰まり、温度管理など、初心者でもすぐに実践できる内容でお届けします。

読み終わる頃には、「これで大丈夫」と安心できるはず。ぜひあなたのフィカスの健康管理にお役立てください！

フィカスの葉が黄色くなる原因は？よくあるトラブル7選
フィカスの葉が黄色くなる時の正しい対策と予防法

フィカスの葉が黄色くなる原因は？よくあるトラブル7選

葉が黄色くなる症状には、必ず「理由」があります。

水やりのし過ぎ・不足、直射日光、根詰まり、寒暖差、肥料の過不足など、初心者にありがちなミスも多く含まれています。

このパートでは、フィカスの葉が黄色くなる主な原因7つをわかりやすく解説。

「どの原因が自分のケースに当てはまるのか？」を判断しやすいようにチェック形式や簡易診断表を交えながら紹介します。

水やりのしすぎ・不足でフィカスの葉が黄色くなる理由

フィカスの葉が黄色くなるトラブルで最も多いのが、「水やりのミス」です。

水のやりすぎも不足も、どちらも葉の黄変を引き起こすため、バランスの見極めが非常に重要です。

● 水のやりすぎによる黄変（根腐れ）

・鉢底に水が溜まる
・土がずっと湿っている
・下葉から黄変し、柔らかくなる

こうした症状がある場合は、根が酸欠状態に陥り、腐敗している可能性があります。
水が多すぎると、根が呼吸できずに傷み、栄養を葉に送れなくなってしまうのです。

特に冬場や日照不足の時期は、蒸発量が減るため水の吸収も鈍くなりやすいので注意が必要です。

● 水不足による黄変（乾燥ストレス）

・土の表面がカラカラに乾いている
・葉が全体的に黄ばんでパリパリしている
・新芽の成長が止まっている

こうしたサインがある場合は、水が足りておらず、葉の細胞が枯れかけている証拠です。
植物は水分が不足すると、まず古い葉から黄変して枯らし、根や新芽に水を集中させようとします。

● 適切な水やりの目安

状態	チェックポイント	対応策
水が多すぎ	土が常に湿っている	数日乾燥させ、根の状態確認
水が少なすぎ	葉がパリパリ、土が乾燥	たっぷり水やり（鉢底から水が出るまで）

目安としては、土の表面がしっかり乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。
季節によって頻度を調整することも大切で、夏は週1〜2回、冬は月1〜2回が目安です。

水のバランスを整えることで、フィカスは本来の元気を取り戻してくれます。
もし葉が黄色くなっている場合は、まず水やりの頻度・量を見直してみましょう。

直射日光や日照不足が原因の葉焼け・黄変とは

フィカスの葉が黄色くなる原因として、「光環境の不適切さ」も見逃せません。とくに直射日光による葉焼けと、日照不足による光合成の低下が主なトラブルです。

● 直射日光で起こる「葉焼け」

・葉の表面が部分的に黄色または茶色に変色
・葉のふちがカールする
・葉の一部がパリパリになって落葉することも

これらの症状は、強すぎる直射日光にさらされて葉がダメージを受けた状態です。
特に、レースカーテンなしの南向き窓や、夏の西日が直接当たる位置に置いているとリスクが高まります。

● 日照不足による光合成低下

・葉全体がぼんやりと黄色くなる
・新芽の成長が鈍く、節間が間延びする
・全体的に元気がなくなる

光が足りないと、光合成がうまくできず、葉緑素が減少して黄変します。
とくに冬や曇天の多い時期は要注意です。

● フィカスに適した日当たりの目安

光の状態	置き場所の例	適正度
明るい日陰	レースカーテン越しの窓際	◎最適
直射日光	窓に直面する位置	△葉焼けのリスクあり
暗い室内	部屋の奥、照明だけ	×葉が黄変しやすい

● 適正な光環境にする工夫

カーテンやすだれで直射を和らげる
日当たりが悪い部屋では植物用ライトを活用
定期的に鉢の向きを変えて葉全体に光が当たるようにする

葉の黄変が見られたら、「光が強すぎたか、足りなかったか」を振り返ってみましょう。環境を少し変えるだけで、フィカスは再び美しい緑を取り戻します。

根詰まり・根腐れがフィカスに与える悪影響

フィカスの葉が黄色くなる原因のひとつに、「根のトラブル」があります。
特に注意すべきなのが、根詰まりと根腐れです。どちらも根の働きを妨げ、葉の黄変を引き起こします。

● 根詰まりとは？

・長期間植え替えをしていない
・鉢の中で根がぎっしり巻いている
・水はけが悪く、土がすぐに乾かない

このような状態は根が鉢内で飽和しており、栄養や水分をうまく吸収できないサインです。
結果として、栄養不足に陥った葉が黄色く変色してしまいます。

● 根腐れの特徴

・鉢から異臭がする
・土が常に湿っている
・株元がグラグラする
・葉が黄ばんでベタベタ、下葉から落ちる

根腐れは、酸欠や過湿によって根が腐敗する深刻な状態です。
水やりのしすぎや排水性の悪い土が原因となることが多く、根が腐ると水も栄養も吸えなくなります。

● 確認方法と応急処置

症状	対処方法
根詰まり	一回り大きな鉢に植え替える
根腐れ	腐った根を切り取り、新しい土で植え直す

植え替え時は、黒くなってブヨブヨした根を剪定し、白く健康な根だけを残すのがコツです。
また、通気性の高い観葉植物用の土を選ぶと予防効果が高まります。

● 予防のポイント

鉢底に鉢底石を入れて水はけを確保
1〜2年ごとの植え替えで根の健全さを保つ
水やり後はしっかりと排水されているか確認する

「最近、葉が黄色いけど水も光も問題ない…」というときは、根の状態を疑ってみるのが正解です。
フィカスの健康を守るには、根のケアが何よりも大切です。

肥料の与えすぎ・足りなさが引き起こす栄養トラブル

フィカスの葉が黄色くなるもう一つの原因は、「肥料バランスの乱れ」です。
肥料の与えすぎも、足りなさも、葉に異常をもたらします。

● 肥料の与えすぎによる黄変（肥料焼け）

・葉のふちが黄色や茶色に変色
・葉先が焦げたように縮む
・鉢の表面に白い結晶（肥料の塩分）が残っている

これは肥料に含まれる塩分濃度が高くなりすぎて、根がダメージを受けているサインです。
根が損傷すると、水分や栄養の吸収がうまくできなくなり、葉に不調が現れます。

特に液体肥料を頻繁に与えている方は注意が必要です。

● 肥料不足による黄変（栄養欠乏）

・葉全体がぼんやり黄色くなる
・新芽が弱々しく出てこない
・下葉から順に黄変し落ちる

これは、植物が必要とする栄養素（窒素・カリウム・鉄など）が不足している状態です。
特に春〜夏の生長期に肥料が不足すると、黄変が起こりやすくなります。

● 適切な肥料の与え方

シーズン	タイミング	推奨肥料
春〜秋	月1〜2回	観葉植物用液体肥料（薄めて使用）
冬（休眠期）	原則不要	与えると根を痛める恐れあり

● 肥料トラブルの対処法

肥料の与えすぎ→一度土を入れ替え、根を洗い流す
肥料不足→ゆっくり効く緩効性肥料を与える

また、「元肥入りの土＋液体肥料」の組み合わせは効果的です。
ただし濃度や頻度を守ることが最重要。多ければ良い、という考えは逆効果になります。

葉が黄色くなったとき、「肥料のタイミングや濃度」を振り返ってみてください。
栄養管理を適切にすれば、フィカスは驚くほど元気を取り戻します。

フィカスの葉が黄色くなる時の正しい対策と予防法

原因がわかれば、次に必要なのは「正しい対処」と「再発予防」です。

ここでは、水やりの頻度・量の調整法、最適な置き場所の選び方、肥料の与え方など、具体的な対策と予防方法を網羅します。

また、すぐにできる応急処置や、日々の観察ポイントも詳しく紹介。大切なフィカスを元気に保つ育て方のコツをまとめました。

水やり頻度と量のベストバランスとは？

フィカスを健康に保つうえで、水やりのバランス調整は最重要ポイントです。

葉が黄色くなる原因の多くが、「水の与えすぎ」または「与えなさすぎ」によるものだからです。

● 基本の水やりルール

フィカスは「乾燥気味を好む植物」で、常に湿った状態が続くと根腐れを起こします。
基本のルールは、以下の通りです：

土の表面がしっかり乾いてからたっぷり水を与える
鉢底から水が流れるまで与え、受け皿にたまった水は捨てる

● 季節ごとの水やり頻度の目安

季節	水やりの頻度	注意点
春〜夏	週1〜2回	蒸発量が多いので乾きやすい
秋	10日〜2週間に1回	気温に応じて徐々に減らす
冬（休眠期）	月1〜2回	土が完全に乾いてから、気温10℃以上で実施

冬の水やりはとくに慎重に行いましょう。寒さ＋過湿は根に致命的なダメージを与える原因となります。

● 土の乾き具合を見極めるコツ

指を第2関節まで土に入れてみる
表面は乾いていても中が湿っていたら待つ
鉢を持ち上げて軽く感じたら水やりのタイミング

このように、見た目だけでなく「感触」や「重さ」でも判断するのが成功の秘訣です。

● 水やりの補助アイテム

水やりチェッカー（色で乾き具合を判断）
自動給水グッズ（旅行や忙しい方向け）

「葉が黄色い＝水が足りない」と考えてすぐに水を与えるのはNGです。
まずは根の乾き具合を冷静にチェックし、最適な水の量とタイミングを掴みましょう。

日当たりと置き場所の工夫で葉の黄変を防ぐ

フィカスの健康を保つには、「日当たり」と「置き場所」の調整がとても大切です。光が強すぎても弱すぎても、葉が黄色くなる原因になります。

● フィカスに最適な光の条件とは？

フィカスが好むのは「明るい日陰」または「間接光」。
直射日光は避けつつ、しっかり光が届く場所が理想です。

光の種類	適否	特徴
直射日光	×	葉焼けの原因に（特に夏の西日）
レース越しの光	◎	ちょうどよい光量、フィカス向き
暗所（部屋の奥）	△	黄変や徒長のリスクが高まる