グリンピースは、春と秋の2つの時期に種まきができるマメ科の野菜で、家庭菜園でも人気の高い作物です。特に春まきは管理がしやすく、初心者にも育てやすいことから、多くの方におすすめされています。
しかし、種まきのタイミングや育て方のポイントを知らずに始めると、発芽不良や収穫量の低下につながることもあります。
本記事では、春まきのベストなタイミングや地域別の注意点、成功させるための基本的な育て方について分かりやすく解説します。季節ごとの特徴を押さえながら、美味しいグリンピースをたっぷり収穫するためのヒントをぜひチェックしてみてください。
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♧地域や気温に応じた適切な種まきのタイミング
♧春まきに向いている理由とそのメリット
♧種まきから発芽までの基本的な手順
♧発芽後の管理や育て方のコツ
グリンピースの種まき時期を正しく知ろう
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♧種まきの手順を理解しよう
♧グリーンピース苗の植え付け時期と注意点
♧支柱を立てる理由とタイミング
♧肥料の種類と与えるタイミング
グリーンピース栽培と春まきの特徴
グリンピースを家庭菜園で育てるうえで、最初に重要なのは「いつ種をまくか」というタイミングです。グリンピースはマメ科の野菜で、冷涼な気候を好みます。一般的に日本では「秋まき」と「春まき」のどちらも可能ですが、家庭菜園初心者には春まきが管理しやすく失敗も少ないと言われています。
春まきの場合、種まきの適期は2月下旬から3月中旬が目安になります。ただし地域によって気温差があるため、関東以西の温暖地では2月後半からでも大丈夫ですが、寒冷地では3月中旬以降の方が安心です。
グリンピースの発芽適温は15℃〜20℃程度なので、地温がしっかり上がっていることを確認してからまくと良いでしょう。
春まきのメリットは、霜のリスクが少ないことと、生育初期に日照が安定していることです。逆にデメリットとしては、梅雨前の収穫を目指すため、生育期間がやや短くなる点が挙げられます。そのため、成長を促すためには日当たりの良い場所を選ぶことが非常に重要です。
また、春まき栽培では土づくりもカギを握ります。事前に堆肥や石灰を混ぜ込んで酸度を整えることで、根張りが良くなり、病害にも強くなります。土のpHは6.0〜6.5前後が理想とされており、植え付け前にpH試験紙などで確認しておくと安心です。
さらに、春は雑草の発生も早いため、種をまく前にマルチングや敷き藁を検討しておくと管理が楽になります。地温を一定に保ち、発芽を促進する効果もあるので、発芽率を高めたい方にはおすすめの方法です。
このように、春まきには春まきなりのコツがありますが、気温と日当たりにさえ注意すれば、初心者にも育てやすく、美味しいグリンピースを収穫することができます。
種まきの手順を理解しよう
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グリンピースの種まきは、時期だけでなくやり方次第で発芽率が大きく変わるため、正しい手順を理解しておくことが大切です。春まきの場合は、気温が安定する2月下旬から3月中旬が理想ですが、それに合わせて土壌の準備も必要になります。
まず、種をまく1〜2週間前には石灰と堆肥を施して、よく耕しておきましょう。種をまく深さは2〜3cmが目安で、1カ所に2〜3粒ずつまいておくと安心です。グリンピースは発芽が揃いにくいことがあるため、少し多めにまいてから間引きすることで、健康な苗だけを残すことができます。
株間は30cmほど、条間は40cm程度にすることで風通しもよくなり、病気の予防にもつながります。なお、種まき後に水をやる際は土が乾かないよう適度な水分を保ちつつ、過湿にならないよう注意が必要です。発芽までの期間はおおよそ7〜10日程度で、気温が低いと少し時間がかかることもあります。
また、鳥による食害も多いため、発芽するまでの間は寒冷紗や不織布で覆っておくと安心です。寒さ対策にもなり、一石二鳥の効果があります。発芽後は本葉が2〜3枚になる頃に元気な苗だけを1本ずつ残すように間引きを行いましょう。密集したままだと栄養が分散してしまうため、生育にばらつきが出やすくなります。
このように、種まきにはいくつかのポイントがありますが、基本を守って丁寧に行えば発芽率も高まり、安定した生育が期待できます。
グリーンピース苗の植え付け時期と注意点
グリンピースの苗を植え付ける時期は、種まきから約3週間後、草丈が10〜15cmほどに育った頃が目安となります。春まきの場合、地域差はありますが多くは3月中旬〜4月上旬にかけて植え付けの適期を迎えます。地温が安定し、遅霜の心配がなくなってから行うと安心です。
植え付け場所は日当たりと風通しが良く、水はけの良い畑やプランターが適しています。グリンピースは根が深く張るため、プランターの場合は深さ30cm以上のものを選ぶと失敗しにくくなります。
苗を植える際には、根鉢を崩さずに優しく土におさめることが重要です。無理に引き抜くと根を傷めてしまい、その後の成長に悪影響が出る場合があります。また、根付きを良くするためには植え付け後すぐにたっぷりと水を与え、土を密着させるのがコツです。
株間は30cm前後を確保し、過密にならないようにすることで、通気性を保ち、病気を防ぐ効果も期待できます。とくに春は気温の上昇とともに病害虫が発生しやすくなるため、余裕を持った配置が大切です。
注意点としては、苗が徒長(ひょろひょろに伸びる)してしまっている場合は深植えにし過ぎないようにすることです。浅植えにして支柱で支えるなどして、倒れないように調整します。また、風で苗が倒れるのを防ぐために、早めに支柱を設置しておくのもポイントです。
このように、苗の植え付けは成長の分岐点となる重要な作業ですので、丁寧かつ計画的に進めることが、豊作につながります。
支柱を立てる理由とタイミング
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グリンピースの栽培において支柱を立てることは欠かせない作業です。特に春まき栽培では、成長スピードが早く、気温の上昇とともにつるが一気に伸び始めるため、早めの支柱設置が育成管理のポイントになります。
グリンピースはつるあり種とつるなし種がありますが、家庭菜園では主につるありタイプが一般的です。このタイプは成長に伴い高さが1〜1.5メートル程度にもなるため、支柱を使わないと茎が倒れてしまい、日当たりの悪化や病気の原因になることがあります。
支柱の設置時期としては、本葉が3〜4枚展開した頃、苗の高さが20cmを超える前後が理想です。このタイミングで立てることで、苗が自力で巻きつき始める前にしっかり誘導できます。また、設置が遅れると根を傷つけてしまうリスクが高まるため、早めの準備が安全です。
支柱の形状は様々ありますが、V字型やネット支柱が使いやすく、安定感もあります。つるがからみやすいように、麻ひもや園芸用ネットを使って誘引するのがコツです。植物は光を求めて自然に上へ伸びようとするため、まっすぐ立てた支柱で日光の方向へ導いてあげましょう。
支柱を使うことには、以下のようなメリットがあります。
風による倒伏を防げる
病害虫の発生リスクを下げる
収穫時にサヤが見つけやすくなる
通気性が良くなり株の健康を保てる
一方で注意点としては、支柱が不安定だと風で倒れる可能性もあるため、地中に20cm以上しっかり差し込んで固定することが大切です。
このように、支柱の設置はグリンピースを健康に育て、収穫量を上げるうえで重要な作業になります。早めの準備を心がけましょう。
肥料の種類と与えるタイミング
グリンピースは土壌にある程度の栄養があれば育つ比較的肥料が少なくても育ちやすい野菜ですが、収穫量を増やし、品質の良いサヤを得るには適切な肥料管理が欠かせません。特に春まき栽培では、肥料切れや栄養過多に注意する必要があります。
まず、元肥(もとごえ)としては有機質の肥料が理想的です。完熟たい肥や油かす、鶏ふんなどを、植え付けの2週間ほど前に施して土に混ぜ込んでおくと、微生物の活動が活発になり、根張りが良くなります。加えて、苦土石灰を混ぜて土壌の酸度を調整し、pH6.0〜6.5前後に整えることで、根の吸収力が高まりやすくなります。
追肥のタイミングは、苗が定着して10〜15cm程度に育った頃と、つるが伸び始める頃の2回が基本です。あまり頻繁に与えると窒素過多になり、つるぼけ(つるばかり伸びて実がつかない状態)になるため、控えめな量を意識しましょう。
肥料の成分としては、リン酸とカリウムを多く含むものが好ましく、実の付きや花の咲き具合を促進してくれます。市販の「マメ類専用肥料」などを活用すれば、必要な栄養バランスが整っていて初心者にも使いやすいです。
また、肥料の位置にも注意が必要です。根元に直接触れないよう、株のまわり10cmほど離して施すようにすると、根焼けのリスクを避けられます。追肥後は軽く土をかぶせて水をまいておくことで、成分が均等に行き渡りやすくなります。
注意点としては、マメ科植物は空気中の窒素を取り込む性質があるため、他の野菜ほど肥料に頼りすぎる必要はありません。むしろ肥料過多になると病害虫の発生を招く恐れがあるため、控えめ・分散型の施肥を心がけるのがポイントです。
このように、土づくりから追肥のタイミング・種類までを押さえたうえで肥料を上手に使えば、栄養バランスの取れたグリンピースをたっぷり収穫することができるでしょう。
グリーンピースの育て方とプランター活用のコツ
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グリンピースは畑だけでなく、ベランダや狭いスペースでもプランターを使えば手軽に栽培できる野菜です。家庭菜園初心者にも向いており、日当たりと風通しを確保すれば、畑に負けないほどの収穫が期待できます。
プランター栽培で重要なのは、十分な深さと幅のある容器を選ぶことです。グリンピースの根は意外と深く張るため、深さ30cm以上・容量15L以上の大型プランターが理想的です。また、底にしっかり排水穴があり、水はけが良い構造であることも必須条件になります。
用土には市販の「野菜用培養土」でも問題ありませんが、さらに通気性と保水性を高めるために、バーミキュライトや腐葉土を混ぜると安心です。土のpHは6.0〜6.5程度が適しているため、必要に応じて石灰で調整してから植え付けましょう。
植え付け本数の目安は、横長プランター1つあたり2〜3株が適切です。密植しすぎると通気が悪くなり病気が出やすくなるため、株間20〜30cmは確保するようにしてください。
グリンピースはつるが伸びる性質があるため、小型でも必ず支柱やネットを設置しましょう。市販の園芸ネットをプランターに立てかけたり、竹支柱をV字型に組んで固定することで、しっかり誘引できます。支柱の設置は苗が10cm前後のときが最適なタイミングです。
水やりは、表面の土が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。ただし、常に湿っている状態は根腐れの原因になるため、過湿にならないよう注意しましょう。受け皿に水がたまりっぱなしの状態はNGです。
また、日照時間の確保も忘れずに。グリンピースは1日6時間以上の日照が必要とされるため、南向きのベランダや日当たりの良い場所に置くのが理想です。どうしても日照が不足しがちな場所では、反射板やレフ板を活用するのもひとつの手です。
このように、プランターでも工夫次第でしっかり育てることができるグリンピース。スペースが限られた環境でも、新鮮な春の味を家庭で楽しめるのは魅力です。
グリンピース 種まき時期に合わせた管理方法
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♧栽培時期の天候と生育スピードの関係
♧雨と湿度に注意しながら病害虫を予防
♧摘心や間引きのタイミング
♧種まき時期に合わせた水やりと日照管理
♧まとめ
えんどう豆とグリンピースの違いを知ろう
グリンピースは「エンドウ豆」の仲間で、サヤの中の実を食べる品種です。似た仲間にスナップエンドウやサヤエンドウがありますが、それぞれ種まき時期や栽培目的が異なります。
グリンピースの種まき時期は春まきの場合2月下旬〜3月中旬、秋まきなら10月中旬〜11月上旬が適期です。
一方、サヤエンドウやスナップエンドウは比較的寒さに強いため、秋まき中心で栽培されることが多く、春まきは限定的です。
育て方にも違いがあり、グリンピースは収穫までにやや時間がかかるものの、豆の甘みと食感が魅力的です。サヤを食べる品種は比較的早く収穫できる反面、収穫時期が遅れると硬くなりやすいデメリットもあります。
また、グリンピースは開花から収穫までに約30〜40日かかるため、種まき時期を外すと梅雨に入って病気が出やすくなる点にも注意が必要です。
このように、グリンピースはエンドウ豆の一種であるものの、収穫目的や栽培期間が異なるため、目的に応じた種まきと管理が必要です。
栽培時期の天候と生育スピードの関係
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グリンピースの栽培は、気温や天候の変化に大きく影響される作物です。種まきの時期が早すぎると地温が上がらず、発芽不良や苗の成長が遅れる原因となります。逆に遅すぎると開花時期が梅雨と重なり、花が落ちたり、莢が病気になりやすくなるリスクが高まります。
とくに春まきの場合、2月〜3月の間で地温が15℃を超える時期が最適です。この温度帯であれば発芽が安定し、生育もスムーズに進みます。地温が不安定な時期には、黒マルチなどで保温する工夫も有効です。
また、日照時間の確保も重要なポイントです。曇天が続いたり日照不足のまま育てると、徒長や花つきの悪化が起こりやすくなります。南向きの庭やベランダでの栽培が理想的です。
春先に暖かくなると一気に成長スピードが上がるため、支柱立てや追肥などの管理作業を早めに行っておくことで対応しやすくなります。特に雨が多くなる4月〜5月には、排水性を高める工夫も必要です。
このように、グリンピースの栽培は種まき時期だけでなく、その時期に見込まれる気候や天候を読み取った上で管理を進めることが成功のカギになります。
雨と湿度に注意しながら病害虫を予防
グリンピースは比較的病害虫に強い野菜ではありますが、湿度の高い時期には「うどんこ病」や「灰色かび病」などが発生しやすくなるため注意が必要です。特に梅雨入り前後は、風通しと排水性の確保が必須となります。
うどんこ病は葉や茎が白く粉をふいたようになる病気で、進行すると光合成が妨げられ、収量が激減してしまいます。予防策としては、株間を広めにとる、不要な葉は取り除く、水やりは朝に行うなどの基本管理が有効です。
また、ナメクジやアブラムシもグリンピースに付きやすい害虫で、見つけ次第すぐに取り除くことが大切です。アブラムシはウイルス病を媒介するため、発生初期での駆除が特に重要です。黄色い粘着シートや天然由来の殺虫スプレーなどを併用すると、無農薬栽培でもしっかり対策できます。
さらに、梅雨時期は根腐れの原因にもなりやすいため、鉢栽培では水はけの良い用土や高植えを意識すると安心です。このように、グリンピース栽培では病害虫の発生しやすい時期を把握し、早め早めに予防的な管理を行うことが健康な育成に直結します。
摘心や間引きのタイミング
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グリンピースの株がある程度大きくなると、摘心(てきしん)や間引きが必要になります。摘心とは、成長点を切って脇芽の発生を促す作業で、草丈が50cm前後になった頃に実施するのが一般的です。
摘心によって株全体のバランスが整い、収穫量が増えるだけでなく、風通しも良くなり病害予防にもつながります。ただし、摘心を行うタイミングが遅れると、徒長しすぎて支柱の管理が難しくなったり、実が小さくなったりするので注意が必要です。
一方、間引きは発芽後の本葉が出揃った頃に行い、最も元気な苗を残して1本立ちにする作業です。株間が詰まっていると、根が競合して養分が分散し、生育がばらつく原因になります。間引く際は根元を引っ張らず、ハサミなどでカットするのが基本です。無理に引き抜くと、残す予定の苗の根まで傷めてしまう可能性があります。
摘心も間引きも、見た目以上に収穫量と健康な育成に直結する重要な作業です。面倒に感じるかもしれませんが、ここをきちんと行うことで後々の管理がぐっと楽になります。
種まき時期に合わせた水やりと日照管理
グリンピースの栽培で意外と見落とされがちなのが、水やりと日照時間の管理です。特に春先は気温の上昇が急激で、土の乾燥と湿気の繰り返しが植物にストレスを与える原因となります。
種まき直後〜発芽までは、表土が乾かないように毎日軽く水を与えることが基本です。しかし、過湿にならないよう、水は朝に一度、土の表面だけを湿らせる程度に留めましょう。
発芽後は、水やりをやや控えめにし、晴天が続く場合のみ与えるスタイルに切り替えます。特に成長が進む4月以降は根がしっかり張るため、過剰な水分は根腐れの原因になりやすくなります。
また、日照は1日6時間以上が理想です。日当たりが確保できない場所では、日中にプランターを移動する工夫や、反射板を使うなどして日照時間を確保しましょう。このように、種まき時期に応じて水と光の管理を柔軟に変化させることが、グリンピース栽培の成功につながります。
グリンピースの種まき時期と育て方のコツ:まとめ
春まきの種まき時期は2月下旬〜3月中旬が目安である
地温15〜20℃が発芽に適しており、地温確認が重要
寒冷地では3月中旬以降の種まきが安全とされる
春まきは霜のリスクが少なく、日照が安定しやすい
梅雨前に収穫を終える必要があり、生育期間が短め
日当たりの良い場所で栽培することが収穫成功の鍵
種まき前に石灰と堆肥を施し、pH6.0〜6.5に整える
2〜3cmの深さに2〜3粒ずつまき、間引いて1本にする
株間30cm・条間40cmを確保し、風通しを良く保つ
発芽までは乾燥を防ぎつつ過湿にも注意する
鳥害対策として寒冷紗や不織布で覆うと安心
発芽が揃ったら元気な苗を1本に間引いて管理する

